リベリアの教育の今

※この記事は更新されています。最新情報はこちらから

教育の現状(2020/6/19更新)

学校の状況(休業の状況)

リベリアでは、3月16日に最初の新型コロナウイルス感染者が確認され、同日より学校が休校となりました。リベリアの学校歴は9月に開始しますが、6月の学年終了を待たずして休校となり、現在も休校は継続されています。

学校再開予定

学校再開のためには、保健省およびリベリア公衆衛生局の許可が必要となりますが、5月末時点で、学校再開の目途は立っていません。

政府の対応状況

1.小・中・高校の卒業(進級)試験の延期

4月6日から開始される予定であった小・中・高校の卒業(進級)試験は、現在のところ、8月に延期される予定です。試験実施に向け、教育省は6月8日~22日までの2週間、試験会場となる学校施設の清掃作業等を進めています。また、試験の受験生である小6、中3、高3の生徒を対象に、学校再開後、試験準備のための授業を提供する計画であることを発表しています。

2. ラジオ教育プログラムの提供

休校中、教育省は就学前の幼児から高校生までを対象に、ラジオ教育プログラム「Teach by Radio」を提供しています。このプログラムの内容は国のカリキュラムに準拠しており、主要科目の授業が提供されています。(「Teach by Radio 」の放送スケジュールはこちら。)

リベリアは、シエラレオネと同じく、2014年~15年にかけてエボラ出血熱の大流行を経験しており、その間、学校は7か月間閉鎖されました。その際にもラジオ教育プログラムが提供されており、今回の休校においても、その当時の経験が活かされています。

出典:
リベリア教育省 News & Events
リベリア教育省 新型コロナウイルスに対する緊急教育対策計画
ユニセフ Schools to reopen in Liberia after 7-month closure due to Ebola

文責:大橋 悠紀(プロジェクト・コンサルタント)


コメントを残す